ノートPC選定~電気/制御業務用と個人用~

ツール・学び
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1.PC選びは難しい

いきなりですがパソコン(以下「PC」)の選定、難しくないですか?皆さんはどのような基準でPCを選定されてるでしょうか。特に現代のPCはものすごく多機能になっており情報を扱うツールとしては非常に高性能になっています。そしてその分選定も扱いも難しく、使いこなそうとすればするほど高度な専門知識を要求されます。

今回この記事ではこれまで筆者もよくわからなかったPC購入の際の選定について説明します。特に持ち運び可能なノートPCについて話をします。現在のPC市場では一部ユーザーを除きデスクトップPCよりも持ち運びに便利でかつ性能が極端に低いわけではない「モバイルノートPC」が非常に人気のようです。実際筆者もデスクトップPCではなくモバイルノートといわれる種類のPCを日々使用していますがこれまで不便を感じたことはありません。

ここでは基本的に電気分野で、かつ生産設備やインフラとしての設備における設計などをすすめる際に使用するPCの選定に関してまとめます。ですので現在の最高スペックPCや高コストパフォーマンスのPCを紹介する記事ではありませんのでご注意ください。あと、せっかくなので少しだけ個人的な使用も視野に入れています。

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2.電気分野で使用するソフトウェア

電気分野における職務でPCを使用する場合、必要となるソフトウェアにはどのようなものがあるのでしょうか。基本的には電気回路の作図における利用になるかと考えますが、もちろんそれ以外の用途も存在します。

では具体的にどのようなソフトウェアを動かす必要があるのでしょうか。

1)Officeソフト

PCを使った仕事をされている方ならこれまでに触ったことがないという人はいないのではないでしょうか。お馴染み「Microsoft Office」です。「Excel」「Word」「PowerPoint」はビジネス資料作成ツールとしてはあまりにも有名ですね。

電気に関する職務に携わる場合も何らかの資料をまとめる必要がありますので、そのためのソフトウェアは必要となります。特に多用するのはExcelで、電力データの収集,グラフ化はもちろん、設計時のデバイス整理などあらゆる場面で使用します。WordやPowerPointも取説などの説明用資料に必要になります。最新のOfficeソフトはサブスクリプションというライセンスの期間契約となっています。永久ライセンスは2019年版以前のものとなります。

Microsoft Officeの永続ライセンス品です!ビジネスには必須のツールです。「Word」「Excel」「PowerPoint」は特に多用するツールとなるでしょう。

2)CADソフト

なんと言ってもCADソフトは欠かせないものとなります。電気設計で必要になのは2DのCADということになるのですがCADにもかなりの種類がありますのでどれをPCにインストールするのか迷うところではあります。

とはいえ、ひとまずはスタンダードなものを選定することがベターではないかと考えますのでAuto Deskの「AutoCAD LT」があれば問題ないのではないでしょうか。ですが、最新のAutoCADも先のOfficeソフト同様にサブスクリプションという期間契約の形になっており価格も高めです。永久ライセンスの入手が目的であれば機能がよく似ている「BricsCAD」などが良いかと考えます。ちなみに筆者はこのBricsCADを利用しています。

3)PLCプログラミングツール

例えば生産設備などの制御設計を実行する場合、ハード的な配線設計のみで完了するものとそうでないものに大きく分かれます。前者はCADのような図面作成ツールで設計が完了します。後者の「そうではないもの」ではPLCを利用する可能性が非常に高いです。PLCでは内部設定やプログラム転送を必要とし、これらの作業では必ずPCを必要とします。もちろん、プログラム作成もPCで実施します。

下に紹介しているソフトは国内PLCシェアの半分以上を占める三菱電機製のPLC保守ツール入りパッケージです。

シーケンサー(PLC),GOT(タッチパネル)などの各種プログラミングソフトウェアを統合したプログラミング用のソフトウェアです。国内PLCの老舗メーカから出ているソフトウェアなだけあって高いコストパフォーマンスを誇ります。

4)タッチパネル作画設計ツール

PLCを用いて制御設計を実施するときに、そのPLCの強力な相棒となるのがタッチパネルです。タッチパネルは直接PLCとやり取り可能で非常に便利なインターフェイス及び表示器として利用可能です。

そしてこのタッチパネルにスイッチやランプを配置して、PLCとのやり取りに必要なナンバーを割付けるなどの一連の画面設計には専用のソフトウェアが必要であり、これをPCへインストールして利用することとなります。

PLCの項目でも紹介している以下のソフトはタッチパネル作画設計ツールも同梱されています。

シーケンサー(PLC),GOT(タッチパネル)などの各種プログラミングソフトウェアを統合したプログラミング用のソフトウェアです。国内PLCの老舗メーカから出ているソフトウェアなだけあって高いコストパフォーマンスを誇ります。

5)各種測定器用ソフトウェア

電気分野の職務に携わる場合、多くの測定を行うこととなります。目的は点検であったりトラブル対応であったりと様々です。

その種々測定においても結果の解析に専用のソフトウェアをインストールしたPCを利用しなければならない場合も多々あります。

例えば以下に紹介しています電源品質アナライザーでは、本体でも測定データを管理することはもちろん可能ですが、PCでより詳細に解析したりCSVへ落とし込み再グラフ化してプレゼンテーション用にわかりやすくまとめ上げた資料を作成することが可能となります。

単相でも三相でもこれ一台で様々な電源品質にかかわる項目を計測可能です。筆者もエネルギーの管理などで利用していました!電力はもちろん周波数や力率,高調波など、他にも様々な項目の計測が可能な優れた逸品です!

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3.PCのスペック

電気系を含む様々なの業務をすすめるにあたって、上記でとりあげたようなソフトウェアを全て利用する場合も、うちいくつかしか利用しない場合も、さらにもっと別のツールを利用する場合も様々あると思います。PCは使う人がどのような使い方をしたいかによってかなり求める性能が変わります。

ここでは、先にあげたようなソフトウェアを動作させるのに必要なPCの基本性能について話をしますが、ポイントは三つといわれています。その三つは「CPU」「メモリ」「ストレージ」となります。これらについて少し触れてみます。

1)CPU

CPU」は中央演算処理装置といい、PCの根幹部品となります。これの性能が高ければ高いほど処理能力は高くなり、同時に価格も上昇します。一般に知られているのは「Intel」製の「Core i」シリーズです。最近では「AMD」製のCPUも有名になってきました。

高価で高性能なCPUであれば処理のひとつひとつが高速になり、作業中の待ちの発生やフリーズが発生しにくくなることを意味します。そしてその反面、消費電力も上昇することになります。

a.Intel製CPU

Intel製のCore iブランドにおける型式表記の例を以下に記載します。

Intel Core i5 10210U

「Intel」はメーカー名、「Core i」はブランド(商品名)、「5(またはi5)」はシリーズ名、「10210」はプロセッサーナンバー、「U」は製品カテゴリーとなります。CPU型式の表記中には非常に多くの情報が記載されていることがわかりますね。

では、この情報からどのような基準で自分の欲しいCPU性能のPCを選定したら良いのでしょうか。ひとつずつ順番にみていきます。

メーカー名は固定されている記述として割愛します。

①ブランド(商品名)

Intel製のCPUのブランドは主に以下の種類があります。

Ⅰ ,Core i(コアアイ)

Ⅱ ,Core m (コアエム) 

Ⅲ ,Pentium (ペンティアム)

Ⅳ ,Celeron (セレロン)

Ⅴ ,Atom (アトム)

Ⅰ~Ⅴまでありますが簡単にいえば、その順番のとおりに高価高性能→安価低性能となります。Intel製CPUでは「Core i」が主力ブランドです。特に予算が限られている場合でなければⅠ,のCoreブランドを選定することが一般的です。現在最も売れているといわれるモバイルノートPCでも、多くはCoreブランドでありそれ以下のブランドを選ぶ理由としては予算はもとよりそれ以外の狙いがある場合です。例えば省電力に重きを置く場合やタブレットのような使用しかしない場合などです。

②シリーズ

シリーズにも性能上位下位を示す番号が付加されます。とはいえ性能にかかわる番号が付加されるシリーズはCore iとCore mに限られるようで、各々「i」や「m」の後に付加される1桁の数字が性能の上位下位を決定付けます。以下Core iシリーズを例に記載します。

Ⅰ ,Core i9

Ⅱ ,Core i7 

Ⅲ ,Core i5

Ⅳ ,Core i3

上位はi9となり下位はi3までの奇数表記となりますが、i9シリーズが現在売れ筋であるモバイルノートPCに搭載されることは原則的には無いようです。これはゲーミングノートPCやデスクトップPCに搭載されるようです。また、Core mシリーズでも同じく上位から7,5,3が付加されます。

一般的にモバイルノートPCではCore iシリーズでいうとi7~i3の間を選定することとなりますが、より長く使用したいのであればi7シリーズを選定することが望ましいということになります。

③プロセッサーナンバー

プロセッサーナンバーはCore iシリーズやCore mシリーズのシリーズナンバーの後にハイフンやスペースを隔てて表示される番号です。Core iシリーズでは4~5桁の数字、Core mシリーズでは3~4桁の英数字となります。ここで注目すべきはCore iシリーズでは末尾3桁を除く上位桁、Core mシリーズでは最上位桁です。これが「世代」 というものを表し、いかに最新のCPUであるかが判別できるというものです。2021年4月時点でCore iシリーズでは第11世代が最新となります。

PentiumやCeleron,Atomではプロセッサーナンバーの上位桁が世代を表示しているわけではありません。目安としては数字の大きいほうがより高性能であるというものですが一概にそうも言えず、またAtomに至ってはプレフィックスのアルファベットに3~4桁の数字が続きます。これらに関して詳しく知りたい場合は直接メーカーへ問い合わせたり、店頭にて店員さんに確認したり、「CPU一覧」などをWeb上で検索することが必要となります。

④製品カテゴリー

プロセッサーナンバーの後に付加されるアルファベット表記です。サフィックスともよばれ、PC使用の主目的を表示しています。そしてその目的に応じて強化されている機能が変わります。以下にCore iシリーズノートPCに付加される主だったサフィックスを記載します。

Ⅰ ,HK

・ハイパフォーマンス・グラフィックス(グラフィックの性能を強化)

・オーバークロック(周波数にブーストをかけて定格以上の処理性能で駆動させる機能)

Ⅱ ,H

・ハイパフォーマンス・グラフィックス(グラフィックの性能を強化)

Ⅲ ,U

・モバイル向け超低電力モデル

・ノートPCで一般的かつ最も多く搭載されているモデル

Ⅳ ,Y

・極低消費電力モデル

・性能もかなり低く抑えられている

 

b.AMD製CPU

AMD製のRaizenブランドにおける型式表記の例を以下に記載します。

Ryzen 5 4500U

「AMD」はメーカー名ですがAMDのCPUには表記はありません。「Ryzen」はブランド(商品名)、「5」はシリーズ名、「4500」はプロセッサーナンバー、「U」は製品カテゴリーとなります。ここでもCPU型式の表記中には非常に多くの情報が記載されていることがわかります。

Intel製と同様、この情報からどのような基準で自分の欲しいCPU性能のPCを選定したら良いのかをひとつずつ順番にみていきます。

①ブランド(商品名)

AMD製のCPUのブランドは主に以下の種類があります。

Ⅰ ,Opteron(オプテロン)

Ⅱ ,Zen (ゼン)

Ⅲ ,Fusion (フュージョン)

Ⅳ ,Turion II Neo (テュリオン Ⅱ ネオ)

Ⅰ~ⅣまでありますがIntelと違いブランドですでに用途が決定付けられているのが特徴です。例えばOpteronは企業サーバ向け,Fusionはグラフィック強化などといった具合です。その中でもZenブランドに位置する「Ryzen」がAMDの主力ブランドです。ノートPCなどを選定する際など、以前はIntelの表記しかなかったように思えますが、ここ最近ではRyzenもいくらか目にするようになってきました。AMDでは特別に指定しない場合、内臓GPU搭載のブランドはFusionのみとなりますので注意が必要です。

②シリーズ

Intel同様、シリーズで性能上位下位を示す番号が付加されます。Ryzenを例に説明しますが、このRyzen表示の後に付加される1桁の数字が性能の上位下位を決定付けます。そしてCore iシリーズとほぼ同様のナンバリングとなります。

Ⅰ ,Ryzen Threadripper

Ⅱ ,Ryzen 9

Ⅲ ,Ryzen 7

Ⅳ ,Ryzen 5

Ⅴ ,Ryzen 3

上位はRyzen Threadripper(スレッドリッパー)となり下位はRyzen 3までとなりますが、Ryzen ThreadripperシリーズはデスクトップPC搭載用で、Ryzen 9は基本的にゲーミングノートPCに搭載されるようです。モバイルノートPCにはRyzen 7以下が搭載されることとなるようです。

一般的にはノートPCではRyzen 7~3の間を選定することとなりますが、より長く使用したいのであればRyzen 7シリーズを選定することが望ましいということになります。

③プロセッサーナンバー

プロセッサーナンバーはシリーズナンバーの後にスペースを隔てて表示される番号です。Ryzen 7などの後に表記される4桁の数字となります。注目すべきは最上位桁で「世代」を表します。Intel同様、いかに最新のCPUであるかが判別できるというものです。2021年4月時点でRyzenブランドでは第4世代が最新となります。

また、この世代に関しては最上位桁が5である場合は「第4世代」、3や4なら「第3世代」となります。

その他のブランドでもシリーズの後に続く英数字がプロセッサーナンバーとなります。なかにはシリーズのナンバーが省略されている型式もありますが、プロセッサーナンバーでは一般には数字が大きいほど高性能となります。しかし一概にそうはいえない部分もあります。またプレフィックスのようにアルファベットが入る場合は一目では高性能なのか用途に見合っているのかがわかりにくいです。Intel製のときと同様、詳しく知りたい場合は直接メーカーへ問い合わせたり、店頭にて店員さんに確認したり、「CPU一覧」などをWeb上で検索することが必要となります。

④製品カテゴリー

Intel製と同様に、プロセッサーナンバーの後に付加されるアルファベット表記です。サフィックスともよばれ、PC使用の主目的を表示しています。以下にRyzenシリーズノートPCに付加される主だったサフィックスを記載します。

Ⅰ ,H

・高性能ノートPC向け

・消費電力も大きくなる

Ⅱ ,U

・モバイル向け標準性能モデル

Ⅲ ,M

・低消費電力モデル

・性能もかなり低く抑えられている

2)メモリ

メモリ」は主記憶装置といい、情報の読み込みと書き込みができる領域のことです。読み取り専用で書き込み不可となるROMと書き込み可能なRAMで構成されます。簡単にいうとこの領域が広ければ広いほど一度に処理できる情報量が多くなるということです。

CPUが高性能であるという前提のもとに実用面でいうと、メモリの容量が大きければネットサーフィンをしながらOfficeソフトで作業をしながらさらにCADで作業をすすめさらにさらに画像編集しながら…ということがストレスなくこなせるということになります。このように同時に異なるいくつかの作業をすすめることを「マルチタスク」といいます。ひとつの作業が多くの情報を扱う場合も当然メモリが大きい方が有利であり、よりストレスがないということになります。

ここでの有利不利やストレスというのはPCがフリーズしたりそこまでいかなくても度々処理待ちの時間が発生したりする度合をいいます。

メモリの容量には単位があり「B(バイト)」と表現されます。「Byte」とも書き表されます。よく見る「GB(ギガバイト)」には「G(ギガ)」という接頭語がついておりこれは「109倍」を意味します。例えばメモリ容量2[GB]は書き換えると2×109[B]ということになります。

以下は中古を含むノートPC市場でよく目にするメモリ容量です。

Ⅰ ,2[GB]

Ⅱ ,4[GB]

Ⅲ ,8[GB]

Ⅳ ,16[GB]

Ⅴ ,32[GB]

2[GB]から倍,倍で増加し32[GB]まであります。動画編集などの高負荷動作では32[GB]のメモリ容量が要求されることとなります。

3)ストレージ

ストレージ」は情報の格納庫となります。言葉の意味としては「倉庫」や「貯蔵」となります。PC用語では補助記憶装置といいます。当然大きければ大きいほど格納できる情報量は多くなります。

なお、ストレージには以下の2種類があります。

Ⅰ ,HDD

Ⅱ ,SSD

現在主流はSSDとなります。HDDは安価で大容量ですが、駆動箇所が存在することから衝撃に弱いというデメリットももちあわせています。逆にSSDには駆動部が存在しないため基本的には衝撃に強いですが高価です。価格差は商品のラインナップを見ても肌感覚でとらえられるくらい変わってきます。

また、SSDの大きな特徴としては「消費電力が低い」「発熱が少ない」「静音性に優れる」「省スペースで小型化軽量化に有利」など良い面を多く持ち合わせています。そして最も大きいであろうメリットとしてはHDDに比べて「読み書き速度が非常に速い」ということがあげられます。ただでさえ電子的なやり取りのみで機械的変換部の無いSSDは読み書き速度がHDDと比べると速いのですが、最近よく見かけるPCLe(M.2)接続という方法でマザーボードと接続される場合はPCの立ち上げなど様々な場面でその高い速度が体感できるほどです。

一見良いことづくめのSSDですがもちろん価格以外のデメリットもあります。それは「破損時のデータ救出が困難」であることや「書き換え回数に応じた寿命が存在する」ことです。ただ、これらに関しては個人的には外部記録メディアにバックアップをとっておけばある程度なら解決することではないかと考えます。SSDも長期視点では消耗品ということでしょうか。

以下は中古を含むノートPC市場でよく目にするストレージ容量です。

Ⅰ ,32[GB]

Ⅱ ,64[GB]

Ⅲ ,128[GB]

Ⅳ ,256[GB]

Ⅴ ,512[GB]

Ⅵ ,1[TB]

こちらも倍,倍で増加し1[TB]までをよく目にします。ちなみに「TB」は「テラバイト」といい、「T(テラ)」は「1012倍」を意味します。これがすごく大きい容量であることは感覚でもつかめますね。緻密な画像や動画を多く保管する用途ではこのような大容量ストレージが必要となります。また、ストレージが32[GB]以下のPCは正直なところ使い方にかなりの制限をうけてしまいます。実際筆者も使用したことがありますがセキュリティー上必須であるWindows Update(ウィンドウズ アップデート)も厳しい状況に陥りやすいです。

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4.インターフェイスや通信機能

各種記憶媒体やモニターへの出力などでどのような機器に接続できるかもノートPCを選定するうえで重要なファクターとなります。さらに最近登場した「USB-C」ポートが「Thunderbolt 4」へ対応しているかや無線LAN通信において「Wi-Fi 6」へ対応しているかなども使い方によっては重要となってくるでしょう。

LTEへの対応機種などではSIMカードを準備することで出先でもPCのみでネットへのアクセスが可能となります。

どのようなメディアと接続可能であるかや通信手段がどうなるのかなどをしっかりおさえておきましょう。

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5.バッテリー駆動時間

ノートPCならバッテリー容量は非常に気になるところです。一回の充電でどれほど駆動できるのかもとても重要なファクターです。基準としては一回の業務を8[時間]として考えれば、安全率を考慮して連続10[時間]以上の駆動時間が欲しいところとなりますが、最近のノートPCではどの機種も10[時間]オーバーが一般的なようです。

これはスマートフォンなどでも同じですが、ノートPCを含む最近のモバイル機器はバッテリー内蔵型が圧倒的に多く「交換=修理扱い」となります。そのようななかでもユーザーにてバッテリー着脱が可能な機種もあります。こういう機種ではバッテリーが選定の大きなウェイトを占めることなく、少し気軽に考えることができそうですね。予備バッテリーという手段を選択できるのも大きなメリットです。

なお、バッテリーが大容量化するということは重量に顕著に影響することも忘れないようにしましょう。

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6.機械的性能

ノートPCも立派な機械の一種であり、形のある物体です。設備などのように目に見えて大きく動作する部分は少ないですが、形がある限りは機械としての性能も問われることとなります。

1)大きさ,寸法

ノートPC選定時に大きなファクターとなるのが大きさ,薄さ等の寸法です。ボディや画面の寸法が重量すなわち携帯性や作業性に影響するのはいうまでもありません。

モバイルノートPCというときに、はっきりとした区分けがあるわけではないですが一般的に14[インチ]未満の携帯性に優れるものを指すようです。

携帯性を度外視して15[インチ]より大きなノートPCを選定すると持ち運びがとても苦痛になるでしょう。15[インチ]より大きなノートPCは「ホームノートPC」ともいわれ、基本的にはデスクなどに置きっぱなしの状態で使用する人向けです。移動するにしても一部屋分くらいのごく短い距離での範囲となるのではないでしょうか。

比して14[インチ]以下のモバイルノートPCは15[インチ]以上のPCより携帯性が良いです。ですが、作業性や画面の視認性などではサイズの大きなPCに劣ります。あまりに小さすぎると持ち運びには有利ですが、実作業で不足を感じることもあり得ますので注意が必要です。

このバランスで迷いがあり、なかなか決まらないという場合は13[インチ]付近のノートPCを基準として選択すると納得感が高いのではないかと考えます。作業性と可搬性そして基本性能の最もバランスのとれたモバイルノートPCが13[インチ]であるといわれ、人気も高いようです。そのためかこのサイズのモバイルノートPCは価格も高めであるように感じられます。

2)堅牢性

ノートPCを選定する場合、これを重要視される方も多いのではないでしょうか。デスクトップPCとは違い頻繁に持ち運ぶことになるであろうノートPCは衝撃や圧力による破損のリスクがより高くなります。

それが業務上、工場や建設現場で使用するものならなお重要な性能となるでしょう。

これを保障する基準として「MIL規格」というものがあります。これは米軍が調達する物資の耐久性能に関する規格です。これをクリア(合格)しているということは、ある程度過酷な環境下でも破損せず機能するということになります。

粉塵が多い場所や、事務所内作業などに比べ不意に衝撃が与えられる可能性が高い場面で使用することが多いのであれば堅牢性というのは重要な性能のひとつとして考えるべきでしょう。

そして当然のことながら、堅牢性が向上するということは価格と重量も上昇するということを忘れないようにしましょう。

筆者は職種の影響もあり、この堅牢性には強いこだわりがあります。手にする精密機器が頑丈でればあるほど価値と魅力を感じます。逆に、どんなに高性能でも物理的影響に弱く扱いに慎重を期するのであればそれを高性能とはよべないように感じ、同時に魅力も半減します。もちろんこれは個人の価値観が大きく作用するところではあるかと考えます。

3)重量

ノートPCを選定するということは、時々であれ頻繁にであれ持ち運びや移動を想定しているかと考えます。そうしたときにより軽量であることは非常に望ましいこととなります。特に毎日持ち運ぶ必要がある場合はより軽量であることが重要になってきます。

1.0〜1.3[kg]程度なら普段の持ち運びでもあまり苦にならない重量であるといわれています。もちろん実際に扱う人の体力に依存することは前提です。そしてPC本体が1.0[kg]未満なら重量に関して理想的であるといえるのではないでしょうか。

実際に筆者にとっても1.0[kg]以下のモバイルノートPCはかなり軽く感じられます。

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7.バランスを考える

ここまで、ノートPC、特にモバイルノートPCを選定するにあたって考慮すべき項目について話をすすめてきました。基本性能と機械的性能の両面からの視点で各々みるべきポイントや一般的であろう基準を記載しました。

しかしこれらのポイントや基準はあくまで選定する人により変動するはずです。何をするためのPCを購入するのかという購入目的がとても大切となります。

1)予算に余裕があれば

もし、ノートPC選定時に購入者の予算が無尽蔵であるならば最高スペックのCPUに大容量メモリとSSDを選択し、さらにはMIL規格に合格した重量900[g]台かそれ以下のPCを選定することも可能となるでしょう。夢のような高級PCですね。もちろん金額も驚くほど跳ね上がるかと予想されますしおそらく現実的ではないですね。機能のほとんどを持て余すことが容易に予想可能で無駄な投資となりそうです。

実際は予算というものがありその中で取捨選択をして決定するものではないかと考えます。そこで大切な考え方となるのが「バランス」ではないでしょうか。もちろんCPU性能のみに金額を全振りするなどのロマン的思想も購入者が納得のうえでなら問題はないです。ですが現実的には必要な機能にプラスαしたくらいが予算的にも実用にも最適に近くなるでしょう。まずはPC選定時の条件を洗い出してみるのも手かもしれません。下記に選定条件例を記載してみます。

例)

・CPUはCore i5で充分。1世代程度なら型落ちでも問題ない。

・メモリは8[GB]くらいは欲しい。

・SSDは必須。容量は最低128[GB]。

・USB-Cが二つは欲しい。Wi-Fi 6非対応でも問題はない。

・バッテリーは10[時間]以上はもってほしい。

・13[インチ]がベストだが12[インチ]程度なら充分。

・堅牢性ではMIL規格の落下や加圧試験には合格していてほしい。

・重量は1.0[kg]前後に抑えたい。

上記はあくまで例ですが、これらのような条件がそろえば必然的に選定すべきPCが絞られてきます。そのうえでさらに予算と突き合わせて余裕があれば何かのレベルを引き上げたり、その逆ならば取捨選択したりという措置を講じれば良いのではないでしょうか。

2)やはり使い方とのマッチング

1)」で予算にかなりの余裕があって無駄を承知のうえでの購入であればもはや誰にもとやかく言われる筋合いはないのですが、購入後に後悔する可能性があるのであれば購入前にしっかり使い方と仕様をマッチングさせておくべきです。

参考になればですが以下に直近まで筆者が使用していたモバイルノートPCのスペックを記載します。このPCでCADソフトやPLCプログラミングツール,タッチパネル作画設計ツールは問題なく動作していました。決して処理速度は高くはありませんでした。また、YouTubeなどの動画視聴には少しだけ遅さを感じました。

※以下筆者が直近まで使用していたPCスペック

2in1モバイルノートPC

CPU:Intel Core i7-4500 CPU @ 1.80[GHz] 2.39[GHz]

メモリ:4.00[GB]

SSD:256[GB]

11.6[インチ]

1.2[kg]程度

3)それでも心配なら

もし、ノートPCで失敗したくないけどこれまでの説明でもいまひとつ選定に迷いがありどうしても決めかねているという場合の指標として非常に簡単な基準を記載します。

その基準とは「evo」という基準です。正確には「Intel evo プラットフォーム」とよぶそうですが、この表示があるノートPCはCPU性能やメモリ容量,ストレージ容量,インターフェイスの充実度,最新通信機能搭載など様々な項目においてある一定の基準をクリアしているということになります。すなわち現在市場にあるPCのなかでも優れた機能をもつノートPCである証となります。この基準ははっきりと表示という形で明記されていますので非常にわかりやすいです。

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8.少しだけの楽しみ要素も

PCは本当にいろいろなことができます。特に生産性を考えるときはスマートフォンでは決して真似できない機能が詰まっています。PC通ではない筆者ですが、PCがスマートフォンやタブレットに置き換えられていくことなど現状では考えにくいと感じます。ビジネスシーンではまだまだPCが活躍するでしょう。

しかし、ビジネス用途だけではなく個人が楽しむツールとしてもPCは優れています。モバイルノートPCでもちょっとしたゲームを楽しむことは充分に可能です。さすがに3Dのゲームなどは厳しいですがそうでなければ多くのタイトルをプレイすることが可能です。また、動画の視聴などもスマートフォンよりも大きな画面で楽しむことが可能です。

今回紹介した電気の業務におけるソフトウェアを動作させ、かつ少しはエンターテインメント性も取り入れると考えた場合に筆者が選定するモバイルノートは以下のようになります。

・CPU:Core i5 第10世代

・メモリ:8[GB]

・SSD:256[GB]。

・USB-A,USB-C(USB-CはPD対応)有

※PDはパワーデリバリー。充電可能端子のこと。

・SDカードスロット有

・バッテリー連続駆動10[時間]

・12[インチ]程度

・MIL規格クリア

・1.0[kg]以下

こんなところでしょうか。個人的には結構贅沢かなと思います。

皆さんも是非納得のいくPCの選定をされてください。そしてビジネスでも情報発信収集ツールとしてもエンターテインメントツールとしても大切な相棒としてつきあってあげてください。

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