電気を見る

電気計測
スポンサーリンク

1.電気は目に見えない!!

突然ですが、電気って見ることができませんよね。

我こそはこの目で捉えることができる!!と、豪語される方がおられたらその方はもしかすると人間が本来持ち得ない特殊能力の…と、冗談はさておきホントに特殊能力でもない限りその動きを肉眼で捉えることは不可能です。

でも、周囲の電気に関わる技術者や工事士の方々はあたかもそれが見えているかのように設計を行い、スムーズな手つきで配線を引き回し、目的の箇所に適切な大きさの電気を送り込むための作業をこなします。

なぜでしょう…まさか本当に見えているのでしょうか。

そんなわけありませんね。でも彼ら技術者や工事士は文明の利器を使いこなしあたかも見えているかのように扱います。

そこで登場する文明の利器こそ各種計測器(測定器)です。

以下に代表的な種類を紹介いたします。

もちろんここで紹介する以外にも存在しますのでご興味がおありでしたら是非ご自身でも調べてみられると面白い発見があるかもしれませんね。

1)検電器

高圧用と低圧用があります。画像は上が高低圧用検電器と下が低圧専用の検電器になります。導体や端子に直接センサー部を当てたり、導体被覆にセンサー部を当てるまたは近づけることで反応し光と音で電圧の有無を知らせてくれます。

2)クランプメーター

画像のように導体にクランプメーターのクランプ部分を噛みこませることでどれくらいの電流が生じているかが数値でわかります。

3)回路計(テスター/マルチメーター)

もっとも有名で使用頻度の高い測定器です。

全ての回路計ではまず電圧と電気抵抗の測定が可能であると思って間違いありません。グレード(価格)によって、直流交流の電流,周波数,ダイオード順逆確認など機能の多様化がありまた精度も変わります。

しかしながらやはり用途としては電圧の測定がほとんどであり工事や設計製作の現場で目論見通りの電圧が得られているかどうかの確認のために用いられます。次いで配線が切れていないか、どれくらいの電気の流れにくさがあるかを確認するための電気抵抗測定機能が多く用いられます。

4)リークテスター(漏電測定器)

各回路、特に動力回路においてどれくらいの漏電が生じているかを数値で計り取ります。単相なら2線一括、三相なら3線一括でクランプし、またアース線のみをクランプすることで漏電電流を測定できます。

5)絶縁抵抗計(メガー)

リークテスターと同じく漏電関係の点検調査で使いますが、こちらは確認対象に電圧をかけることが可能で、実際にその回路を使用する前の確認で用います。

配線作業の完了直後や異常発生時に対象回路を無電圧状態にしておきそこに絶縁抵抗計から設定電圧を加え、電気絶縁異常がないかどうか、つまり漏電現象が起きないかどうかを検査する場合に使用します。

6)接地抵抗計

電気で動く機器が正しく接地されているかどうかを計測します。

画像は絶縁抵抗計と接地抵抗計が2in1になっている計測器です。

接地工事が正しく施されていることで漏電が起きた際の人体や財産(主に不動産)へのダメージを軽減できますが、誤った施工の場合はその効果を発揮でできず、結果リスクを排除することができません。そこで活躍するのがこの計測器で、正しく接地されているかどうかを検査します。

直交流600[V]の電圧測定が可能なうえ、IV38[㎟]まで対応の電流測定用センサーがついて直交流120[A]の電流測定が可能です。

スポンサーリンク

2.電気に関する測定技術

この他にも電力品質分析器やオシロスコープ,継電器試験機などがあります。

いかなる分野でも共通かもしれませんが、電気に関する測定では場合によっては即事故につながるものが多いです。やはりこれは電気エネルギーが非常に強力なエネルギーであるということが起因します。

ここにあげた測定だけでなく、結局どのような測定を実施するにしても使用に際して専門的知識を要します。各測定にあたる前に必ず該当の測定器に関する取扱説明書を熟読し理解してから使用しましょう。取扱説明書を読んでもよくわからない場合は電気技術者などに使用方法を問い合わせるなど、決してその扱いに関して不明なままに独断しないように心がけましょう。

カーボンの美しさと堅牢性!
使いやすさで有名なThinkPad

電気計測
スポンサーリンク
シェアする
takuをフォローする
【やさしく解説する電気】受電から制御まで